2025/06/27 13:27
皆様、こんにちは。
雨上がりの葉先に垂れ下がる雫は、
まるで別れを惜しむ涙のように、光を浴びて煌めいています。
土の養分や葉を焼いたような雨の匂いが、鼻腔をくすぐる時、自然の漲るエネルギーを身近に感じられることに、
心からの喜びを覚えます。
本日は、Amebaブログ「甲賀真理子のファッション裏話」第5回を再掲致します。
皆様の夕食前のひと時に、ちょっぴりスパイシーなお話を楽しんで頂けたら幸いです。
‟あなた、脱いで!” えっ⁈(2021年9月25日)
今週は、夏に戻った様な暑い1週間でした💦
でも、8年ぶりの満月の中秋の名月は本当に奇麗でしたね❤
やっぱり暑いとはいえ秋なんですね❤
さて、文化服装学院に通い始めて3年目、
ちゃんとデザインの勉強をしたいと思い、
デザイン科に進学しました。
担任は有名な小池千枝先生。
相変わらず、アルバイトをしながらの苦学生でしたが、
楽しく学生生活を送っていました。
そんなある日、副担任から
‟小池先生が新しい本を出す準備をしていらっしゃるから
お手伝いをして!”との事。
次の日、アルバイトを休み、研究室に入ると、
突然‟上半身全部ぬいで!”
と言われ、えっ!と躊躇していると、
‟立体のパターンを取りたいから、体に線を書かせてもらって、
その後、石膏で固めて形を取りたいのよ!”との事!
益々、え~‼です。
先生からの命令に逆らえず、仕方なく裸になると、
体中にマジックで線を書かれ、
色々なポーズで写真を撮られ、その後石膏を塗られ、
固まるまで1時間以上じっと動かず耐え、
大変な協力をさせられました💦
まあ、よい本が出来れば良いけど、私で大丈夫?とも思いましたが…。
今思えば、肌にも良くないし、アルバイト代も出ないし、
ましてや小池先生からお礼の言葉もないし、散々でしたね💦
究極は、コレクションに来ていただいた時の言葉はいつも
‟あんたの体は奇麗だったわね!”でした(失笑)
いつか天国に行った時、お会いしたら、その時も
‟あんたの体は奇麗だったわね!”でしょうか⁈ 先生❣
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「目白アトリエトーク」
Staff – 以前、先生から「美しい時間」についてお話を伺いました。
食事について、ニコル創業者の故・松田光弘氏からのお言葉が心に残っています。
「器を愛でて、季節のものを美味しく頂く」
ちょっとした心掛けで、器に盛られた夏野菜がこんなにも色鮮やかに輝くのかと驚きました。
今回のエピソードからは、二十歳を過ぎたばかりの先生でも、かなりのエネルギーが必要な毎日だったと拝察いたします。
アルバイトでやり繰りをしながらの食生活。
先生が当時よく召し上がっていた朝・夕食のメニューを教えて頂けますか?
甲賀 – 当時住んでいたアパートは台所が狭く、コンロも一つでした。
食費を抑える為、インスタントラーメンばかりを食べていた記憶がありますね。
ただ、罪悪感みたいなものはありましたので、
卵を落としたり、キャベツやネギを足したりするということは心掛けていました。
お肉は、優しい先輩方が外食で奢って下さることが多かったと思います。
当時の食生活をふり返ると、質素ではありましたが、とても楽しかった!ですね。
Staff – ありがとうございました。